(模型を作ってみたいのだけれど)
「いい道具を揃えないと、模型が作れないの?」 って声です。
結論から言うと、そんな事はありません。
肝心なのは
・作りたいと思う大好きなキットがあること
・そのキットに必要な道具を用意すること
です。
お好きなキットを買って組み立て説明書をよく読み、
自分の予算に合わせて、必要な物だけ揃えればそれで
プラキットは作ることができます。
例えばスケールモデルの場合、お試しで作ってみたいだけなら
組み立ての場合
・カッターナイフ(アートナイフ)(300~700円)
・ピンセット(合わせの良い毛抜きでも可能)(100円〜
・最大幅5mm程度の半丸の棒ヤスリ(中目)(鉄工用でも可能)(300円〜
・ニッパー(550円〜)
・600番と800番の耐水ペーパー (各120円ほど)
・模型用接着剤(280円〜
塗装では
・細書き筆(穂先き長5mmほど)(〜600円)
・丸筆(2号くらい)(250円〜)
・塗料皿(陶器の小皿でも可)(100円〜)
・必要な色 ビンタイプ1色(150円〜 スプレータイプ 1色(600円〜
・薄め液(溶剤:お使いになる種類に合わせて)(250円〜
時間を気にせず、まずはプラキットに慣れながら
(どのような形でも)完成させることができれば
それは経験となり、自分に合った道具を手に入れる目安にもなります。
「まずプラキットがどんなものか知りたい」
「自分に作れる物かどうか」を知りたい人にとって
「たくさんある同じような工具から何を選べばいいのか」が最大の疑問です。
また「準備の段階から高額な投資」は「相当な勇気が必要」です。
端的に言えば「そのキットを(自己の判断で納得いく形に)完成できるかどうか」において
プロ仕様やファンユースなどの「持ちの良い」道具は、その先と考えるのが普通です。
<あとがき>
プラスチックモデルが誕生して60年、発売当時からプラキットを作るための道具も
「進化と用途の細分化を繰り返し」現在に至ります。
最近、実際の売り場やネット上のコミュニティなどで「良い」とされている一部の品物は
進化した工具が局所的な用途に特化し、希少性能の部分が話題性を集めている場合もあります。
それは、メーカーの販売実績からくる「商売」の流れ(トレンド)や
趣味として続けてきた人の経験からくる
「目新しさの言葉」として見えているだけかもしれません。
80年代のガンプラブーム以降、工具やマテリアルには「モデルチェンジそのもの」がなく、
当初のものからずっと市場に存在し、種類を増やし続けています。
そう言った流れの中で「数ある情報をうまく選んで」
「自分が作りたいものに合わせた道具から揃えること」が、模型作りの入り口だと思います。
製作に慣れて一つづつ道具を使いこなせれば、
組み立ての過程に新たな余裕が生まれ、別の工程に集中することも可能ですね。